オワタロウのヨタ話

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奇妙過ぎる物語『 プリデスティネーション』に迫る

こんにちは、オワタロウです。

第9回目の紹介作品は映画から『 プリデスティネーション 』です。

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【SF界の巨匠が1日で書き上げた、世にも奇妙な物語】 

 

原作が短編小説のこの映画。

作者は『 ロバート・A・ハインライン

SF小説を読むような人なら有名すぎる巨匠で、お笑い界で言えば明石家さんまビートたけしレベルの人。

 

60年前の作品にインターネットの概念を取り入れていたり、時代を先取りした感性とそれを生かした発想で数々の名作を世に送り出しているレジェンドです。

 

そんな巨匠がなんと1日で書き上げた作品『輪廻の蛇

それを膨らませた作品がこのプリデスティネーション

 とても奇妙な話で、内容はタイムパラドックスの極み。以下があらすじ。

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 タイムマシンのある世界で政府のエージェントである主人公(イーサン・ホーク)が、連続爆弾魔という凶悪犯を捕まえるためにタイムトラベルを繰り返すという話。

舞台は1970年のニューヨーク。ある男のせいで人生を狂わされた青年の話を聞いていたバーテンダーの男が、提案を持ちけてきて...

という話。

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これ以上語るとネタバレになるというのがこの映画の恐ろしいところで、ネタバレ無しではほとんど語れない!

97分という短めの作品だからということも大きいが、ほとんどは本編全てが伏線と言えるシナリオのせい。

 

すっごく変なSFサスペンスだよ!としか言いようのないけれど、この奇妙な作品を是非見てほしいんです!

そして作品を見終わった人か、絶対見ねえよこんな映画!という方にだけ下のネタバレ記事を見てください。

 

【ここからネタバレ。ちょっとでもこの作品が気になった人は見ないように!】

映画を見ましたね?もしくは絶対見ませんね?

ではネタバレありの紹介を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は一言で言えば『主要人物が全部自分 』の物語だということ。

あらすじの中だと『エージェント 』、『凶悪犯 』、『ある男 』、『 青年』、『 バーテンダー』がみんな同じ人間でつまりは主人公

壮大な一人芝居だったという話。

そしてそれ以上に狂っている部分がもう1つ。

 

この作品の主人公は序盤で両性具有だと診断されており、男でもあり、女でもあるという存在

自分が自分とヤッて自分が生まれていた。という衝撃の事実が物語の終盤で明かされる。

そこで私たちは『 鶏が先か、卵が先か 』という永遠の謎がテーマだった事に気付くわけですよ。(歪な愛情というもう1つのテーマもあるけど)

 

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この映画のMVP『セーラ・スヌーク』

 

タイムパラドックス輪廻の概念に絡めて物語にしてしまった作品が『輪廻の蛇 』だったというね。

そしてプリデスティネーション原作のその1歩先にまで踏み込んでいる。

 

物語のラストで主人公は未来の自分である爆弾魔とばったり出くわすシーン。

爆弾魔との会話であいつも自分だと言うことを知った主人公は爆弾魔を撃ち殺してしまう

 

そして この爆弾魔、主人公を見つけた時に驚きを見せているのがキモ。

つまり、この時間軸は繰り返されたものなのか、最初の1回目のものなのかが分からない

 主人公がこの繰り返し続ける運命を変え、輪廻から抜け出せたのか。

それともこの事実すら繰り返す運命の中に織り込まれた行動だったのか。

それが分からない作りになっている。

 

この運命が先か、行動が先か。というもう1つの『鶏が先か、卵が先か 』を盛り込んだのがプリデスティネーションの1番面白いところ

これによってより深みが出て、原作よりもはるかに面白い作品に仕上がっている。

 

分からないという面白さと奇妙さ

1時間半で見られるという手軽さもあって1度は見てほしい、見てほしかった作品